2012年2月26日日曜日

写真展ありがとうございました&石巻レポート


ご報告が遅くなりましたが、22日で写真展「笑顔 咲ク」リターンズが終了いたしました。
ご来場くださった方、ありがとうございました。
「オヤタマ」という言葉で検索したらたまたま知ったという、咲子さんの同級生の方が、
「天国でも いつも笑っていてね。大好きだよ。29日 お誕生日おめでとう。」

とメッセージを感想ノートに残してくださいました。咲子さんを通してこうやって繋がっていくことを、切なくも、本当に嬉しく思います。
写真展は、いつかまた開催できればと思っています。
ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。深く感謝申し上げます。
 
さて、こちらもレポートが遅れてしまいましたが、先日ばななさんの故郷、石巻に連れてってもらいました。(この場を借りてばななさん、本当にありがとう!)
私は岩手出身なので、「被災状況を目に焼き付けねば」という思いもあり、岩手と宮城の沿岸は一通り行ったつもりだったのですが、まだ石巻は行っていなかったのでばななさん(実はご実家が全壊されています…)に無理を言ってお願いしました。

車で門脇(長渕剛氏が紅白で歌った場所)、ばななさんのご実家がある中央、日和山、萬画館など色々つれて行ってもらいました。それについては「オヤタマ」3.11号にレポートさせていただきたいと思います。

ざっと見た感じ、だいぶ瓦礫が片付いたところもあるようですが、やはりまだまだ大変な状況だなと思いました。仙台も「被災地」なのでしょうが、中心部などの生活はほぼ元通りに戻っていて、ともすれば「あの日」を忘れてしまいがちになりますが、被災地の復興はまさにこれからが本番、という印象を受けました。


 

門脇TOTOショールーム跡地。アスファルトに「復興するぞ!」と書いてあります。




瓦礫をバックに無邪気にはしゃぐ子供達。この日は快晴、でもとても風が強い日でした。

そして、「何か内陸から支援ができないか」という思いから、当日は「石巻復興支援ネットワーク」さんhttp://yappesu.jimdo.com/の事務局にもお邪魔しました。直前のアポイントにも関わらず、快く対応していただいて本当にありがとうございました。

こちらは以前このブログで紹介した「やっぺす石巻」というCDも販売していて、石巻の復興支援に力を注がれている団体さんです。

支援について、お話を伺った渡部さんもおっしゃっていましたが、一年ということで3.11に少しは盛り上がるとしても、確実に先細りになるということでした。

特にこれからは雇用の問題が深刻だとお話を伺っていて思いました。


そんなお話の中今回の一番の収穫物!

可愛い支援グッズを紹介していただきました。被災地の女性の方々が、一つ一つ手作りされたブローチです。


裏面には作った方の居住地、ニックネームも書いてあるので、沿岸の方と何か繋がっている気になります。

ちなみに私は不器用なのでとてもこんな細やかなものを作れません(汗)!
そして、被災地の方々が、一つ一つ心を込めて作ってくださっている気がして、持っている方もとても温かい気持ちになります。尚収入は直接作った方に行くとのこと。それはとてもいい仕組みだなと思いました。

支援グッズも色々ありますが、「可愛い」と思わせるものってやっぱり強いなと思います。ぜひ皆さんにもおすすめします!詳しくはこちらから。http://ameblo.jp/yappesu/entry-11159461631.html

また、渡部さんは石巻を「若い人が定着する街にしたい」というお話をなさっていました。
現在は開成地区の広場作りに力を入れていらっしゃるとのこと。公園や農園を作り、近隣の地域全体で、弱い人を支える仕組みを作っていきたいとのことでした。

そして、「育児中のママさん達が住みやすい街も目指したい」ということでした。
確かに、女性や子どもの目線で街づくりをして欲しいと思うことが仙台でもあります。
でも、そういう街づくりの会議はたいてい夜なので、なかなか子育て中のママは出られなかったりするんですよね…。そしていつの間にか街の仕組みが決まっていて、違和感を覚えることもあります。何よりも未来の子供達の為に、住みやすい街にして欲しいなあと思います。

と話がそれましたが、とにかく、今後も、微力ながらハッピーママで力になれることがあれば、と思っています。取材を受けて下さった渡部さんありがとうございました!!そして取材中にずっと子ども達の相手をしてくれた兼子さんとその息子さんも本当にありがとうございました。

「やっぺす石巻」のCDも引き続き絶賛発売中です。
アーチストの石田さん自ら楽譜も作ってくださったとのことで感激!

支援グッズをを持っていただき、やんちゃな子供達とパチリ!

    「忘れないでね 忘れないでね みんなまだ はじまったばかりです♪」

また、くるりのチャリティーCD「石巻復興節」312日に発売されるとのこと!
岸田さん自ら何度か石巻に足を運ばれたようです。ぜひそちらもご購入いただき、石巻が復興に近づくよう応援よろしくお願いしたいと思います!
購入方法はこちらhttp://www.quruli.net/ishinomaki/


事務所を後にした私達は、最後に湊の明友館さんhttp://www.meiyukan.com/にも寄らせていただき、代表の千葉さん(実はばななさんのはとこさん)と少しお話をさせていただきました。千葉さんはとても(一言では表せないくらい!)魅力的な方でした。ギターもとってもお上手なようです。

震災後すぐ自主避難所として、そして「支援する避難所」としても機能したという明友館。そして今もなお復興支援を継続されています。千葉さんはご自身も妹さんを亡くされているというのに、復興支援に全力を注がれている姿に本当に感動しました。

また、ばななさんにお借りした、千葉さんのスペシャル(!)な生い立ちなども紹介されている、明友館のドキュメント本「笑う、避難所」にも「映画化して欲しい!」と思うくらいとても感動しました。

この本には、窮地に立たされた時の、人としての思いやりとか、和とか、本当の強さや賢さとか、大切なことがぎっしり詰まっていると思います。
(ちなみに帯文を書かれたのはさだまさしさん。早い時期から明友館の支援をされているようです。)
また、明友館さんもママと子どもの支援に力を入れておられるようで、石巻復興支援ネットワークの方達とは好対照というか、支援している対象もまた違い、どちらもそれぞれの形で頑張っていらして、応援したいと思いました。

詳しく知りたい方は上記に紹介したそれぞれのHPをご覧ください。
 
とりあえず、石巻市は観光再開宣言もしたということで、「観光も立派な支援」ということなのでまた石巻に行きたいと思いました!

「まきいし」ということろで美味しいハンバーグも食べられ、やっぱり美味しいものが人を元気にさせ、来る人にも「また来たい」と思わせると思うので、沿岸の方には食の復興を期待しています!


最後になりますが、日和山から見る海はとても綺麗でした。明友館の千葉さん曰く、淀んだものがほとんど陸に上がったそう…。


          萬画館がある中洲。ばななさん曰く、「陸地がぺたっとしてしまった」そうです。

仙台はありがたいことに普通に生活できています。もちろん、心に傷を負った方は沢山いるとは思いますが、石巻に比べると物理的には本当に恵まれているなと思います。

自分達の生活が戻ったからそれでいいかといえば、私は違うのではないかと思っています。
大げさですが、私はいつも、亡くなった鎌田さん一家を含め、2万の尊い御霊に見守られている気がしています。
せめて生活が戻った内陸からおせっかいや痛み分けをしなくては、被災地は忘れられていってしまう気がします。
私は東北に縁もゆかりもある人間として、引き続き、内陸からできる支援を模索していきたいです。
 
とにかく、何か力になりたい場合はひとまず現地に行ってみるということなのでしょうか。
今回私は、ばななさんに紹介してもらったお蔭で、以前より石巻が近い町に感じられました。




…ちなみに、「オヤタマ」は全くの素人ママ達で作り、活動しています。ノウハウもわからず「とにかくやってみよう!」と乗り始めた船ですが、お陰様で各メディアにも取り上げていただき、少しづつ舵取りもできてきています。
というわけでもし「一緒にやってみたい!」というママさんがいたらぜひ!

ちなみに3号はちょっとビックサイズになる予定です、また、今回紹介したような支援グッズなども紹介します、どうぞお楽しみに!

あとあと…以前「オヤタマ」1号に紹介させていただいたことがきっかけで、あるプロのミュージシャンの方が自ら「被災地の励ましになりたい」という有難いご希望で、私達の目標でもあった「オヤタマライブ」5月末に実現しそうです!!
その詳細は後程お知らせいたします!

素人でも、「元気があればなんでもできる!」ということで頑張って行きたいと思います!

長くなりましたが、皆様引き続き応援よろしくお願いいたします!chiyo


2012年2月17日金曜日

ご愛読いただきありがとうございます!

12月に発行したオヤタマ第2号もおかげさまで
残部がほとんどない状況になりました。
設置をお願いした施設からは
「なくなったからまた持ってきて」
「もっと欲しいんですが」
と大変嬉しいお言葉を頂戴しました。
ですが、限られた部数ですので、追加でお渡しすることが
できなくて、心苦しく思っています。

まだご覧いただいていないという方は、
PDFファイルでもご覧いただけます。
以下のリンクよりご覧ください。
ただし、オヤタマは切り込みを入れて折りたたんで
冊子状にするフリーペーパーですので、
ページの配置や向きがバラバラで多少読みにくいかもしれません。
表面はカラーで内容も細かいのでうまく印刷できなかったり
ファイルを開けない場合もあるかもしれませんが、何卒ご了承ください。(ばなな)

   オヤタマ 第2号(表面・PDF形式)

   オヤタマ 第2号(裏面・PDF形式)

2012年2月10日金曜日

笑顔 咲ク リターンズ 始まりました!

先日ご案内したように2/9より、のびすく仙台にて
再び写真展をやらせていただいています。
その名も「笑顔 咲ク リターンズ」。

今回はのびすく仙台の壁面をお借りして
写真を展示しました。
スペースが限られるため、
市民センターでの開催時よりは展示枚数は
少なくなりましたが、来館者の皆さまに
ぜひ和んでいただきたいと思います。

今回も震災で亡くなった私たちの仲間、
鎌田さんファミリーの写真を展示しています。
のびすくに久しぶりにファミリーが帰ってきたようで
メンバーも、のびすく職員さんも、
嬉しさと涙がこみ上げてきました。

   <参加型写真展「笑顔 咲ク リターンズ」>
  
   平成24年2月9日(木)~22日(火)
   仙台市子育てふれあいプラザ のびすく仙台
   (仙台市青葉区中央2-10-24 
    仙台市ガス局ショールーム3階 726-6181)

たくさんの方の来館をお待ちしています。(ばなな)

2012年2月2日木曜日

2月9日より再び写真展を開催します!

東北育ちなのに寒さにめっぽう弱いchiyoです。今年は本当に寒いですね~!
皆さん風邪やインフルエンザにどうぞ気をつけてくださいね。
 
 
さてお知らせが遅くなってすみません、昨年ご好評をいただいた写真展「笑顔 咲ク」ですが、今度は「のびすく仙台」で、2月9日(木)~2月22日(水)まで開催させていただくことになりました。
ただしスペースの関係で縮小版にはなりますが、今回も沢山の笑顔が咲くといいなあと思っています。
 
 
ちなみに、「のびすく」は3施設あって、今回は仙台市ガス局ショールーム3階(青葉区中央2丁目10-24)にあるのびすくさんで行われます。
 
のびすく全体のHPはこちら。http://www.nobisuku-sendai.jp/
 
こちらは仙台の子育て世代のママさん達があつまるほっとステーションで、私達も時々利用させてもらっています。
月ごと、様々なイベントを企画されていて、ボランティアさんの活動も活発に行われています。
 
ちなみに2月9日は震災で亡くなった鎌田咲子さんの誕生日で、彼女はこの施設でもボランティアをされていました。
 
もうすぐ震災一周年、節目節目で思い出していきたいなあと思っています。
 
では、皆さんよろしければぜひ足をお運びください!(chiyo)