こちらが集会所。みなさんで作られたという植栽が素敵です。入口にはクマの木彫りがあります。
集会所入り口の予定表。「初田悦子ライブ」とあります。
(前は「ショー」だったのですが直っていました笑)
ちなみに写真を撮って下さったFUJIEさんは左の方です。ちゃきちゃきしてて、でも温かくて本当に素敵!自作の東京スカイツリーのネクタイをしている方と談笑中。
さていよいよ始まります!私の段取りの不手際のせいでお二人の入りが遅れてしまって大変申し訳なかったのですが、遅れて始まっても空気をすぐに変えるお二人の力は本当に素晴らしいなと思いました。
まずは自治会長大橋様からのご挨拶。
<仮設住宅セットリスト>
*きみのママより
*上を向いて歩こう
*朧月夜
*ふるさと
*天城越え
*川の流れのように
まず歌った唯一のオリジナル曲、『きみのママより』の後に温かい拍手が。実はここのプログラムを色々と考えられていた初田さん。開始直前に住民の方とお話しされたこともあり、少し緊張の糸が緩まったようでした。
ちなみにお年を召した方とは掛け合いが大切ということで、私達もお手伝いして、事前に歌詞も準備させていただきました。
「さあ、ここからは一緒に歌いましょう!」…とその前に、仮設に住んでいる、今度6歳になる女の子の為にサプライズで『ハッピーバースデー』を! はにかみながらも嬉しそうな女の子。
『朧月夜』は私も大好きな歌です。初田さんが歌うとまた情景が目の前に浮かんでくるようです。スタッフもおんぶしながらうっとり…。
鎌田さんのピアノにも情感がこもります。次の『ふるさと』も住人の方と素敵なハーモニーが生まれていました。
そしてここで!のびすくでもリハされていた『天城越え』をご披露いただきました!
「がんばろう東北」の文字をバックに熱唱される初田さん。
ぜひ私達も、次回もお供させていただきたいです!
ちなみにこちらの仮設住宅では「福幸かえる」(300円)という、かつて荒浜地区の貞山掘というところで採れたしじみを使って、皆さんでかわいいかえるのストラップを作っていらっしゃいます。先日天皇陛下にも献上されたとのこと。
最後に大橋さん(ダンディーで素敵です♡)にご挨拶なさるお二人。
今回こちらを紹介してくださったフリーアナウンサー後藤美可さんも一緒にパチリ!みなさんありがとうございました!
この後、どうしてもご覧になっていただきたいという私たちの思いがあり、荒浜の海岸方面にお連れしました。
じっと慰霊碑に手を合わせられる鎌田さん。
お二人とも、言葉に言い表せない衝撃を受けられたようでした。
震災の日、電気がストップした真っ暗な状態で、とにかく情報が欲しくて流したラジオから、この地域からの惨状が流れて来て、現実なのか全く信じられなかったのを覚えています。
ちょうど最近NHKスペシャルでもこの地区が取り上げられていました。かつてここは、海の幸と田畑の恵みが人々を潤した、半農半漁の集落だったそうです。春、豊漁を呼ぶ南東の風をイナサと呼ぶなど、四季折々の風と対話しながら育んできた伝統の暮らしがあったとのこと。この番組では、こちらの仮設住宅も取り上げられ、お会いした方も映っていたので、「ああ、にこやかだったあの方はこんな辛い思いをなさっていたんだ」と胸が詰まりました。
宮城はすぐそばに海があって素敵!と私もちょくちょく沿岸に行っていたのですが、しばらくは海に入れないと思うと本当に残念です。内陸育ちの私でさえそうですから、海と共にずっと生きてこられて、また元のところに住みたい方は本当にお辛いのだろうと思います。そして、その大好きな海にご家族を奪われた方のお気持ちたるや…。
遠くには私達が住む市街地が見え、ギャップを強く感じました。やっぱり、本当にすぐそばで起こったことであり、もう見た目はほぼ元通りの内陸から、おせっかい!と言われても、できる範囲の支援をしたいと強く思いました。
ちなみに荒浜ではこういうプロジェクトもやっているようです。
「希望の黄色いハンカチ大作戦」あちこちに、ハンカチの塔があり、黄色いハンカチがひらひらと風に舞っていました。
…と話が膨らんでしまいましたが、とにかくお二人にも現状を見ていただいてよかったと思いました。
少しでも、多くの方に、復興は果てしない時間と労力がかかるということを、肌で感じていただくのは大切だと思います。
この後市街に戻って、宿泊ホテルにてメンバーと中打ち上げでした。怒涛の一日を終え、大変お疲れなのにとても和やかなお二人。鎌田さんの素敵な生歌も聴けてかなりレアでした(笑)!
色々お話させていただいて、「いいものを創りたい」という、お二人の真剣な眼差し、「大人の本気は子どもに通じる」というようなお話もとても心に残りました。
まずは一日目、なんとか無事に済んでよかったです!次の日も午前中からライブです!早起きしなくちゃ!
スタッフ一同充実感いっぱいの一日でした。
(児童館ライブレポに続く)
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